祖母の教え

子どもの頃から肌が弱かった私は、皮膚が薄く、赤みを帯びた頬がコンプレックスでした。大人になってからもデリケートでかぶれやすい肌は変わらず、さまざまなコスメ用品や洗顔法を試しては、悩む日が続きました。

そんなころ、祖母の介護で入浴の介助をするとき、祖母が手ぬぐいと石けんで顔も体も洗う姿を見て、幼少時代を思い出したのです。

幼いころ、手ぬぐいと石けんを抱え、祖母と銭湯に通ったものでした。

祖母は湯船に入る前に、まず洗面器にお湯を張り、手ぬぐいに石けんを泡立てて、顔から体まで一気に洗っていました。

当時、祖母はまだ50代。お化粧をしていましたが、クレンジングをするところを見たことがありません。

博多人形のように透き通った白い肌。シミ一つない美肌。マシュマロのように柔らかい肌。晩年までつややかな肌をしていた祖母が、日々行っていたのが「手ぬぐい洗顔」だったのです。

祖母の介護で思い出した「手ぬぐい洗顔」を続けるようになって、すでに20数年。トラブル続きだった私の肌は、みるみるうちに回復し、現在では自分にぴったりの美容法だと確信しています。

祖母のスキンケアをもとに生まれた「手ぬぐい洗顔」。

古き良き日本の美文化を、伝えていきたいと思います。